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2004.08.30

心霊現象とSSRI――この夏を振り返って

 このサイトでやろうとしていることは私のフィルター(広義の「フィルター」とは「A→フィルター→B」という特性を持つもののことで、ここでいうところのフィルターもそれを指している。たとえば自動販売機とか。お金(A)を入れると商品(B)が出てくる)特性を自ら分析する、ということなのだけど、それならひとりでやればいいだろ、言われそうだけど、やってみると分かるけど、誰かに見られているという意識の元で書くのと、「秘密ノート:死ぬ前に焼却処分してしまうような性格のもの」に書くのとではまるで違ったものになってしまう。

 これまでいろいろやってきて、後者は私には合わないことがわかっている。露出狂なのだろう。なんて恥ずかしいことを。でも誰かに見られているかもしれないと思いながら書くことはエロティックだし、同時に単純に恥ずかしいことだ。うんこしてるところを見られるみたいに。

 それでも、レビューでもなく感想でもなく同時にそうであるような何物かを書こうとやってきたのです。許してやってください。

 さて、でもそういうものを書くのにはものすごくエネルギーが必要で、精神的にも体力的にもエネルギーが少なく、かつ神経を病んでいる今、なかなか思うように進まない。ネタはあるのだけど。のだめの10巻が出る前に8巻と9巻の「公開読書」を書き終えることができるだろうか。難しいかもしれない。思ったことをさらさらと書くだけなら楽なんだけどね。実際音楽なんかはそうやって書いている。その方がうまくいく。その代わり、ジャンルによっては書かない。クラシックとか。のだめ読んでてよく分かったことは、クラシック音楽は複雑すぎるし、演奏者の差異を聞き分けるためには実際にコンサートホールに足を運ぶか(コンサートホールでは音の違いは誰にでも分かる)、CDをたくさん聴くしかないのだ。

 で、ここまでが前置き。長すぎ。いい加減にしたいと思います。以下が本論です。

・この夏は暑すぎた。終わりに近づいて気温の変動が大きすぎた。それゆえ体調はぼろぼろだ。もっとも夏が終わる頃には毎年ぼろぼろだけど。

・幽霊だかなんだか知らないけど、お盆の頃に取り憑かれたらしい、もしくはそういう妄想に取り憑かれた。最初、夜寝ていてふと目が覚めたとき、隣の居間として使っている部屋(この部屋だ)の中を、いくつかの丸っこいものが飛び交っている気配がした。見たわけではない。気配がしただけだ。それが二日くらい続いたような気がする。

・そしてその次の日、サイドバーの日記にも書いたけど、ベッドの横に人の立っている気配がした。私はそれとは反対側の壁の方を向いて寝ていたので(横向きにならないと眠れないのだ)、見たわけではない。たぶん女の人。少しの間私を見下ろしてから、居間を通って玄関の方へ去っていった。

・ちなみに私にはいわゆる霊感はあまりない。少しはあるみたいだけど。というのも、父親の四十九日法要の日の朝、父親の声に起こされたという経験があるからだ。母親に関しても何かあったけど、忘れた。
 でも、こんなの霊感なんてなくてもよくあること何じゃないの?ちなみに私のきょうだいのひとりはもう少し霊感がある。仕事でホテルに泊まったりすると、浴室からすごくヤバイ感じが漂ってくるのを感じたりするそうだ。

・まあ、そこまではよかったのだが、その翌日の早朝、数十回にわたって寝たり起きたりを繰り返し、そのわずかな睡眠の時間のすべてが悪夢だった。「気配」と関係があるかどうかは不明。単に体調が悪かったとか暑かったとかそういうのかもしれない。普段から見る夢の半分以上が悪夢だし。

・ちなみに、今飲んでいるSSRIという薬には、飲み始めに以下のような副作用が起きることがあるという。

セロトニン症候群..興奮・混乱状態、もうろう状態、取り乱す、幻覚、発汗、体のぴくつき、ふるえ、けいれん、発熱。
せん妄、幻覚など..もうろう状態、取り乱す、現実でない人や物が見えたり声が聞こえる、誤った思い込み。
「おくすり110番」から引用。)

このうち、軽いもうろう状態や体のびくつき、ふるえなどは経験した。発熱はいつでもよくしてるから副作用のせいかどうかわからない。でも、これは初期の段階で出る症状で、すっかり薬に慣れた今となっていきなり、というのもなんとなく解せない。夏ばてのせい?でも去年はもっとひどかったけど、こんなことはなかった。

・これと前後して、友人の掲示板にスパムな書き込みをしたり、電波メールを出したりした。「誤った思いこみ」?

・個人的な見解だが、もし幽霊とか心霊現象というものがあるとしたら、それは脳内現象ではないかと思っている。別ないい方をすれば、何かが脳に「いたずら」をするのだろうと。それが今回クスリのせいだったのか、夏ばてのせいだったのか、その両方だったのか、それ以外の何かだったのかを判断するだけの材料はない。ひとつだけ気になるのは旧盆の時期に集中して起こった、ということである。

・ちなみに、誰かの気配を感じた、という経験は今回が初めてである。そのときは、取り憑いていてもいいよと思ったのだけど、翌日の悪夢の連続にはすっかり参ってしまった。攻撃してきたのかぜんぜん関係ないのかは不明である。

・そして今台風が接近している。関東地方には直接の影響はないが、この、気圧の下がっていく感じは耐え難い……

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2004.08.27

『のだめカンタービレ #7』二ノ宮知子、講談社

 感想が公開読書みたいになってきたので、少しやり方を変えてみたいと思う。
 でも、あれにはそれなりの訳があったのだ。高橋源一郎がどこかで書いていたのだが、もしきちんとした書評を書くのなら、まず本文を写し、それに対する批評を書き、それを元にして小説を書く、というようなことを述べていたのだ。それに少しでも近づけたらと思っていたのだけど、そう簡単なことではなかった。小説と漫画ではメディアも違うし。

 でも(また「でも」かよ)、書評にしろ感想にしろ、一度作品をバラバラに分解し(レゴのブロック単位とか、あるいは物質の分子単位とか)、それを再構築することなしには読んだことにさえならないんじゃないの?。

 7巻は、千秋の新しいオーケストラの立ち上げと、のだめの新しい担当教授江藤耕造(ハリセン)とのだめとの対決?

 お約束だけど、以下ネタバレします。

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2004.08.25

『Taxidermy』Queen Adreena,Warnar Music UK(2000)

 ……ケイティ、いったいどうしちゃったの? Dasy Chainsawでは生命の塊みたいだったのに……何があったの? 人生に絶望しちゃったの……?

 Queen Adreenaは元Dasy Chainsaw(以前サイドバーで紹介したけど今のところ消えちゃってますね。あれももう少したまってきたら記事にします)のケイティとクリスピンに、ドラムスとベースのメンバーが加わって、たぶん1998年から99年くらいにできたバンド。詳細は不明なので、ご存じの方は教えてください。

 ケイティは確か90年代の始めに、つまり最初のアルバムを出して間もなく脱退してしまったのだが、Daisy Chainsawはもうしばらく続いていたらしい。

 Daisy Chainsaw時代のケイティは元気いっぱいで猥雑で、たぶん若さの魅力に溢れていたのだけど、Queen Adreenaではクリスピンがディストーションを掛けまくったギターを昔と変わらず元気にかき鳴らしても、ケイティはどこか別の世界を見つめながら歌っているようだ。聞いているとどんどん気が滅入ってくる。死にたくなったら聞くといいかもしれない。きっと救われるでしょう。

 まるで気が触れて花を摘んでいるオフェーリアみたい。でも、その姿そのもののようにとても美しい。

 ちなみに、パソコンで見られる映像も入っている。いかれてて、エロティックで、キュートで、悲劇的。

 ケイト・ブッシュとか好きだった人は聴いてみるといいかも。

 ちなみにタイトル"Taxidermy"は剥製術、という意味。曲名も辞書引いても載ってないのあるし、神秘的というよりも不気味。

 公式サイト(更新中)

 収録曲

01.Cold Fish
02.Soda Dreamer
03.I Adore You
04.Yesterday's Hymn
05.Pretty Polly
06.Yemaya
07.Madraykin
08.X-ing Off The Days
09.Hide From Time
10.Friday's Child
11.Sleepwalking
12.Are The Songs My Disease?
13.Weeds

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2004.08.24

『SUPER SEEEEEE!!!!!!』ボアダムス、ワーナーミュージック・ジャパン(1998,DVD)

 突然ボアダムスが聞きたくなった。で、ウェブショップ巡りをしていたらDVDが期間限定で安売りしていたのでついこれを買ってしまった。

 でもボアダムスを聞くのはこれが初めて。

 1曲目はテレビのテストパターンが音声信号と一緒に崩れていくところから始まるビデオと音のコラボレーション。部屋を暗くなるとポケモン現象(懐かしい……)になる人もいるかもね。でもそれでイッちゃえるんなら幸せだ。ただしR−15。

 2曲目は二つのライブを編集しまくって、音の方も編集しまくって、最後は月食(本物じゃないだろ?)の映像にサンプリングされたフレーズというか断片が延々と繰り返される。皆既になった瞬間から別のサンプリングフレーズが延々と繰り返される。反復。反復はすごい。偉い。快感。エクスタシー。『差異と反復』は分厚くて挫折。

 サンプリング・マシーン(パソコン)のすごいところは差異をほとんど無化できることだと思う。

 ちょっと古いのがね(1998)。新しいCDを聞いてみたい。ライブ行くのはコワイ。だってハナタラシのEYEだよ!ハナタラシって今もやってるのかな。ライブ行くのはコワイ。


 収録ブツ

01.ETOT
02.SUPER GO!!!!! → shine in shine on

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2004.08.23

華氏911

 見終えたとき、激怒していた。でもタランティーノの言葉も理解できた。全くその通りだ。

 たぶんすでに多くの人が優れたレビューを書いていると思うので、私は最小限にとどめようと思う。どうせたいしたことは書けないし。だいたい、米国オールスターキャスト総出演なのに、必ずしも顔を知らなかったりするのだから。ニュース見ないとだめだね。

 でも、この映画はそういう人たちを対象に作られている。米国でいえば選挙に行かない人たち。政事に興味なし。職なし。十分な教育を受け損なっている人たち。様々な理由(人種とか、出自とか、思想信条とか、いろいろ)で米国にいながら米国から閉め出された人たち。

 ムーアによれば、そういう人たちの方が米国では多いらしい。多数派意見が反映されない民主主義。

(以下多少ネタバレあり。)

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2004.08.20

アマゾンその後

 昨日のアマゾンアダルトDVD混入事件は無事解決しました。

 サポートに電話を掛けたら(最初録音された音声が流れて、カテゴリーを分けていくやり方。あれ、苦手なんだけど、選択肢が二つだけなので対応できた。っていうか普通対応できるのか。わたし、電話苦手なんです。あと、英語の音声も流れるみたい)、本人確認されて、ペリカンに電話を掛けてくれれば取りに来てくれる、というシステムでした。

 ちなみに、中に入ってくる伝票があるでしょ?あれに問題点を記入する欄があるので、アマゾンで買い物をする人は、特に機械なんかはきちんと動作確認するまであれを捨てないでおいたほうがいいです。

 対応はとても丁寧で、好感が持てました。あれならトラブルがあっても今後も買い物をしようという気になります。

 ペリカンに電話を掛けたら、運が良かったのかあっという間に取りに来てくれました。めでたしめでたし。

 それから、返品する商品はできれば元の梱包に入れて戻して欲しいと言うことでした。あれって内側が全部接着剤なので、中身を入れて口を押さえればOK。もっとも私は伝票を入れ忘れたので、もう一度開封して入れ直しましたが……あれって、ハサミで切るとその部分が接着されちゃって開きません。手で破って開封して、最後にハサミで整形しました。

 しかし、私が買ったのはロック系のCDばかりだったのに、どうしてアダルトDVDが混じってたんだろう?梱包の時点で隣同士で手違いが生じて、どこかで泣いていた人がいたってことかな?

 私にはいらないものだから素直に返品しちゃったけど、儲かったってそのまま自分のものにしちゃう人もいるんじゃないのかな?で、開封してからアマゾンから「こんな商品が混入していませんでしたか?」とか連絡があったりして……

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2004.08.19

『THE CLASH』THE CLASH、epic(us Version) (1977)

 パンクはファーストアルバムから聴くというのが私の流儀。たいてい勢いが前のめりで、そこにパンクのパンクたる所以を感じてしまうのだ(あ、後期がダメになるって意味じゃないからね)。ラモーンズなんかはほんとにそんな感じ。でもピストルズは一枚しかないしな。

 MC5と聴き比べようと思ったんだけど、行方不明。

 こう暑いとストレートなパンクが聴きたくなる。ビールでも飲んでね。残念ながらヤクキメてるけど。これじゃベルベット・アンダー・グラウンドだな。

 で、THE CLASHなんだけど、演奏が巧いの。ボーカルも巧いし。勢いや前のめりの姿勢はもちろん保ちつつ、巧いの。ピストルズなんて一度聴いただけで「弾いてやろう」って気になったけど、クラッシュは無理。難しい。レゲエの要素の入ってる曲なんかもあったりして。歌詞を聴き取れないのが致命的。検索掛ければ出てくるだろうか。でも曲のタイトルはやっぱりパンク。

 アパートだからヘッドホンでしかなかなか聴けないんだけど、できることならちょっとチープな装置でがんがん鳴らして聴きたいところだね。

 あと、今回買ったのはUSヴァージョンということなんだけど、UKヴァージョンよりも5曲ほど多いとか。シングルとかが入ってるのかな。

 とにかくいきなり聴きたくなって買ってしまったので、詳しいことは分からないんだよ。そのうち調べてみるけど。そういえば、ジョー・ストラマーは死んじゃったんだよね。確かパンク系には珍しくテレキャス使ってたんじゃなかったっけ。テレキャスは弾いたことないけど、大好きなんだよね。しゃきっとしてて。

 あ、パンクスの人は見解が異なってもぶん殴ったりしないでね。


 収録曲

01.CLASH CITY ROCKERS
02.I'M SO BORED WITH THE U.S.A.
03.REMOTE CONTROL
04.COMPLETE CONTROL
05.WHITE RIOT
06.(WHITE MAN) IN HAMMERSMITH PALAS
07.LONDON'S BURNING
08.I FOUGHT THE LAW
09.JANIE JONES
10.CAREER OPPOTUNITIES
11.WHAT'S MY NAME
12.HATE & WAR
13.POLICE & THIEVES
14.JAIL GUITAR DOORS
15.GARAGELAND

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アマゾン……

 アマゾンから頼んでいた荷物が届いた。注文していたのはCD5枚。……なのにエロDVDが一枚余計に入っていた……どないせいっちゅうんだ?!電話したら6時前に電話しろって。じゃあメール書くのか……めんどくさい!!

 こんなもの手に取ることは今後もまずないだろうから見てみると、意外と安い。税込み2940円。しかも180分……こんなの三時間も見せられるのかよ!

 それともCD5枚以上買うともれなくプレゼントしてくれるのか?

 返品の手間も考えてくれよな。しかしアマゾンでアダルト系扱ってるなんて知らなかったよ。出しに行くのめんどくさい。取りに来い。

 なんかヨドバシの「だみぃ。」とか、スパムとか、こんなのばっかだな。憑かれてるだけじゃなく呪われてるのかもな。

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2004.08.18

『VISION AND PIANO』種ともこ、Wide and Zoom(DVD)

 種ともこがいちばん活躍したのは80年代半ばから90年代の始めにかけてなので、知らない人も多いかもしれない。その後は家庭を持つに至り、収録されているインタビューによれば、以前は生活の9割が音楽で、残りがそれ以外の時間だったけど、今は音楽が3割で、残りの7割が生活、という活動をしているらしい(それはそれで効率的に仕事ができるように訓練されたので良かったと本人は言っている)。

 まあそれはそれとして、活動のペースは90年代半ば以降やや落ちていたのだが、ここ最近、また活発に活動するようになってきた。お子さんが大きくなってきたからだろうか。

 去年はアルバムを二枚発表(というか2枚で一組なんだけど)、バンドを従えてのライブも決行(これには行きました)、そしれそれらの活動に先行して始めたのが「VISION AND PIANO」というコンサートで、ピアノ弾き語り+映像、という形式だとは聞いていたのだけど、それをDVD化したのが本作。今年の2月15日に行われたライブを元に編集したもので、「ライヴ映像」と種ともこのインタビューが収録されている。

 種ともこ自身は「攻撃的」と言っているのだが、確かにそうかもしれない。ピアノ弾き語りとVJのセッション。弾き語りの後ろに映像が流れる、という感覚ではなく、バトルしている、といったほうが当たってると思う。

 DVDとしてのビジュアルの処理は素晴らしいのひと言に尽きる。エフェクトがかかってもうるさいとかずれてるとかそういう部分が全くなくて、スムースにすべてが運んでいく……かと思えば、「抱いててほしい」から「明かりをつけてください」に掛けては誰が見ても分かるような暴力的なメッセージが映像として流される。「抱いててほしい」の後半ではヴィジュアルも音響もどんどんノイジーになっていく。そして「あかりをつけてください」へ。やはり暴力的な映像が続く。しかし後半では一転して希望を持たせるような映像へとシフトしていく。

 めちゃくちゃわかりやすいんだけど、それってロックだろ?!というか種ともこのロック魂全開。昔から聞いてる人は知ってると思うけど、学校サボってツェッペリンの映画見に行ったり、ジョン・レノンが死んだ日に知り合い、くらいの人とずっとしゃべってたりしてた人なんだよ。ポップでロック。本人も言ってたけど「アート」みたいな高尚なものにしたくない、ポップでありたい、みたいなところの原点は、やっぱりこの辺にあるんじゃないかって気がする。

 昔種ともこを聴いていたけど、いつの間にか遠ざかってしまった、という人に特に見て欲しいDVD。種ともこは全然枯れていないよ。そして絶対心を動かされると思うよ。そして自分も何かしなくちゃって、きっと思うよ。

 そしてたぶん、一曲目の「It Must Be Love」でちょっと泣きたくなると思うよ。

 種ともこを知らない人にも見て欲しいな。ポップミュージックは若者だけのものじゃないって分かって貰えるかもしれない。


  収録曲

 Opning
 Interview #01
 It Must Be Love
 Interview #02
 守ってあげられないこと
 Interview #03
 
 Interview #04
 抱いててほしい
 明かりをつけてください
 光合成アフリカ
 Interview #05

 bonus track
 伝説<アルバム未収録曲>

 種ともこ official site WEEDY MOODY

 ※注意:このDVDはオフィシャルサイトでしか販売していません。
  抽選で百名にポストカードが当たるってことらしかったんだけど、当たっちゃいました。珍しく幸運。

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憑かれてる。

 最近サイドバーの日記に「疲れてる」じゃなくて「憑かれてる」と書いているんだけど、それにはそれなりのわけがあった。こないだも、そして今日も友達にしゃべってしまったので、ここでも書いてしまおう。良い方向に出るか悪い方向に出るかわからないけど。

 少し前から(たぶん一週間くらい前から?あるいはもう少し前だったかもしれない)、部屋の中に「気配」を感じるようになった。

 薬のせいかもしれないのだけど(夜寝る前に眠剤と精神安定剤を合わせて四種類、五錠飲んでいる)、どうしても明け方になると目が覚める。それは、寝室を閉め切ってしまうと暑いので、エアコンのある居間との間の戸を半分くらい開けて寝ているので、夜明けになる部屋が少し明るくなるからかもしれない、とも思っていたのだけど、まだ暗い時間に目が覚めることもあったので、必ずしもそういうわけではないらしい。

 これがほぼ毎日起きる。そして、なかなか眠れない。そういうときはデパスを飲みなさいと医者には言われているのだけど、デパスを飲んでも眠りにつくまでには結構時間がかかる。

 その、意識を失って睡眠に入る頃、部屋の中に「気配」を感じるのだ。アパートだから他の部屋の気配とか、建物の外の気配なんかもするのだけど、そうじゃなくて、壁に囲まれた、私の部屋の中で「気配が」する。

 まあ、これまでいろいろなことを経験してきたので少しくらい「憑かれた」ところで構わないや、なんならずっと憑いていても構わないよ、とさえ思っていた。

 日記からすると、たぶん八月十三日の明け方のことだったと思う。やっぱり一度目を覚まして、眠りに付こうとしていたとき、ベッドの横に誰かが立っていた。見たわけではない。ただ、そういう気配がしただけだ。たぶん、女の人。

 私は女の人とは逆の方、たぶん壁の方を向いて目を閉じて横たわっていたのだが、少しするとその人の気配は部屋を出て、居間を抜けて、玄関の方へと去っていった。

 その翌日は、何があったのか良く覚えていないが、日記を見る限りでは際限ない悪夢に苛まれていたようだ。悪夢を見て、目が覚めて、すぐに眠りに落ちて、悪夢を見て、目を覚まして、眠りに落ちて……これの繰り返し。体調が悪いときに良く現れる症状だ。

 夕べはやはり目を覚まして、なかなか眠れなかったが、気配は感じなかった。気配の主は出ていってしまったのだろうか。

 そのかわり、なかなか微熱が下がらなかったり、普段ならしないような失敗を繰り返していた。もしかしたら取り返しの付かないことをしてしまったかもしれない。

 脳に何らかの変化が起きているのか(薬飲んでるから確実に起きているけど、そうじゃない、イレギュラーな何か)、それとも何かに取り憑かれているのか分からないが、どちらにしても普段以上に注意深く行動しないと再び取り返しの付かないことをしてしまいそうな気がして、それが恐ろしい。

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2004.08.14

なりすましメールはなりすましではありませんでした。

すみません、嘘情報流してしまって。詳しくはひとつ下の修正版の記事をご覧くださいませ。

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なりすましメール――早とちりでしたよ

早とちりでした。ヨドバシ・ドット・コムのミス。

せめて、

「だみぃ」

なんて文面はやめて、「テスト」とかいかにもそれらしいのにしておいて欲しかったですよ。

わたしが早とちりしたのにはわけがあって、夕べ見知らぬ人から間違いメールもしくはウイルス無しのウイルスメールみたいなのが来たからなんですよ。それで、「やられた!」とか思っちゃったんですね。

あーあ。ちょっといろいろ神経質になっているもので。記事読まれた方にはごめんなさい。

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2004.08.12

『のだめカンタービレ #6』二ノ宮知子、講談社

 千秋は大学院へ、真澄は卒業してオーケストラに就職、峰とのだめは4年生に。1巻を読み始めた頃はずっと引き延ばしながら何年も掛けて学生生活を描くのかと思っていたら、エピソードごとに遅延は生じるけど、リアルタイムに進んでいくんですね。こういうのって、個人的にはハラハラドキドキなんですよね。実時間とシンクロしているという緊張感。

 前半は、卒業後の千秋の焦りと卒業演奏会までのエピソード。後半は千秋の母親の実家三善家でのいろいろ。

 ところで、以下、この巻のどこかで千秋がのだめに関して述べる言葉。

 最近というかこの1年半――ボク おかしな女につきまとわれて……  そいつ本当に先生にみてもらいたいほど変な奴なんですけど  ボクの部屋の隣りに住んでて……  いつも部屋はゴミ箱状態で 本人も時々異臭を放つんですけど  なんなんですかね?あれ……  女のくせに風呂ギライだし 何日も同じ服着るし  いくらズボラでも 好きな男の前でくらい少しは自分を飾れというか

 言い得て妙過ぎて笑ってしまいました。

 以下ネタバレ。超長文注意。

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2004.08.10

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG #09, #10 (5)

 #09 AMBIVALENCE
 #10 TRIAL

 いろいろあって間が空いてしまった。おかげで以前の話をだいぶ忘れたよ。インディビジュアリストとか、難民とか、そういうのは覚えていたけど。

 あと、今回の見て解ったことだけど、2032年までに世界あるいは日本は二度の大戦を経験し、やはりそこでは核が使用された、ということ。で、東京は前回のような姿になってしまったと。

 さて、#09は自爆テロの話。予告後連続自爆テロが次々に発生。予告された回数は5回。4回目までは阻止できなかったが、5回目を阻止すべく9課が動く。

 #10は非番のときにトグサが女性看護士を助けるべく全身擬態化された男に発砲し、証人として法廷に引きずり出されるというもの。

 以下ネタバレ。

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ドリーマーズ

 1968年の五月革命(これって本はたくさん出てるんだけど、詳しく解説している日本語のウェブサイトがないのはなぜ?常識だから?)前夜、アメリカからフランスに留学してきたマシュー(マイケル・ピット)が、美しい双子の姉イザベル(エヴァ・グリーン)と弟のテオ(ルイ・ガレル:映画監督フィリップ・ガレルの息子。若き日のシド・バレットと何となく似ている)と出会い、彼らの両親が休暇を取っていなくなったアパルトマンで同居生活を始める。

(以下、ストーリー的にはネタバレしてると言えるかもしれませんので注意してください。)


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2004.08.07

『ブライススタイル』ジーナ・ガラン、CWC

 ブライスに魅せられた人たち必携の写真集。

 あの、VOGUE誌に一年間連載されたブライスたちをはじめ、1stアニバーサリーから今年の3rdアニバーサリーの展示会で展示されていたブライスたちのほとんどの写真を、展示会場じゃなくていろいろな場所で撮影したもの。

 ……なんて書いてる場合じゃないですよ!どれも全部ブライスなのに、どの子も全然違ってる。着ているもの、ヘアスタイリングはもちろん、性格もみんな違っている!ジーナらしく、いろいろな場所で、たぶんそれぞれの子にとって最大限の魅力を引き出していると思われる場所で撮影してるの。

 すごいと思うのが、屋外で撮影されている子たちが、なぜか小ささを感じさせないこと。とても魅力的なファッションモデルそのもの。人形のはずなんだけど、生きてるの。

 ブライスドールをもう何体も持っていて、自分でも写真を撮ってますよ、という人にもぜひ見て欲しい写真集です。ものすごく参考になると思います。

 うちの子たちが見たら、私を恨むかもしれない……もっといいもの着せてきれいな写真撮ってよって。

 でも、プロフェッショナルによるスタイリングに、プロフェッショナルによる撮影なんだから、かなうわけありませんよ……許して。

 ちょっと高価なんですけど、ブライスをよく知らないけどちょっと興味があるなって方にも手に取っていただきたい写真集です。

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(ブライスについては左側サイドバー「公式サイト系」の「Blythe」をクリックしてください。)

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2004.08.05

『SWEET DREAMS for fishmans』V.A. SUZAKU MUSIC

 フィッシュマンズのトリビュート盤。4月に出てたのに買うの忘れてた。参加しているアーティストの中で実際に聴いたことがあるのはUAだけで、あとはせいぜい名前を知っているくらい。

 フィッシュマンズに関しては何も語りたくない。でも最小限のことだけを書いておくと、五年前の三月に消滅してしまったバンド。詳しく知りたい人は検索掛けてください。

 そして、私がフィッシュマンズを知ったのはバンドが消滅してしばらく経ってからのこと。取り返しの付かない時間。

 そんなにものすごくメジャーなバンドでもなかったはずなのに、五年も経ってからトリビュート盤が出るっていうのはどういうことなんだろう。フィッシュマンズを直接知っている人たちがどうしても忘れられずにその影を追い求めているのか、それとも私のようにバンドが消滅してしまってから知った人たちが取り返しが付かないことを知りつつも、このバンドを愛して追い求めているからなのか。

 たぶんそれぞれのアーティストたちが(といってもその中にはかつてのフィッシュマンズのメンバーも一人含まれているのだが)、自分たちのやり方でフィッシュマンズの曲を自分のものにしたいという欲求(カヴァーするっていうのはそういうことだろ?)のもとにアレンジし直したり、かたちを変えてみたり、いろいろやっている。

 個人的にはものすごくよく分かるものもあるし、今ひとつピンと来ないものもあるけど、カヴァーしたいって気持ちそのものはものすごくよく理解できるので(バンドやったり宅録やったりしたことある人ならその気持ちは痛いほどよくわかるでしょ?)、どれも大切に聴いてあげたいと思うし、大切に聴いている。

 それでも個人的に好きだなと思えるものをむりやり三曲あげると、「BABY BLUE」曾我部 惠一、「ナイトクルージング」クラムボン、「MAGIC LOVE」GUIRO、かな(あと、特別に+1:「POKKA POKKA」OOIOO)。他の曲もいいんだけどね。

 フィッシュマンズのオリジナルを聴く前にこれを聴くとどんな感じなのかな。そういう人がいたら試してみるのもいいかも。

 曲目/アーティスト

01.なんてったの  THE MICETEETH feat. HAKASE-SUN
02.BABY BLUE  曾我部 惠一
03.ナイトクルージング  クラムボン
04.誰かを捜そう  STUKA
05.Just Thing  nontroppo
06.いかれたBaby  SAKE ROCK
07.MAGIC LOVE  GUIRO
08.シーフードレストラン  イルリメ
09.ひこうき  カセットコンロズ
10.感謝(驚)  bonobos
11.POKKA POKKA  OOIOO
12.頼りない天使  UA

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2004.08.04

『のだめカンタービレ #5』二ノ宮知子、講談社

 前半は学園祭におけるSオケとAオケの対決(?)Sオケは前夜祭で「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏、Aオケは最終日に千秋がピアノ、シュトレーゼマンが指揮の「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」。果たして対決の結果は……。

 そして後半は千秋の演奏を聴いたのだめと、千秋の元彼女多賀屋彩子の暴走(?)。

 あと、いちばん最後に千秋と指揮者ヴィエラとの出会いの話、飛行機恐怖症になった原因を描いた特別編が収録されている。

 ちなみに4巻のネタバレの部分でも書いたのだけど、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は素人の私が聴いてもとんでもない難曲だ。たぶん、ピアノのパートを弾くだけでもたいへんだと思うのだが、それがオケと複雑に絡み合ってくる。ヘタクソだろうとなんだろうと最後まで弾き通すだけでもかなりの技量が要求されるのではないだろうか。

 私の手に入れたCDのピアニストは、信じられないことだが15歳でこの曲を弾いたというのだから、世の中にはとんでもない人たちがいるものだ。

 しかし作者も2ヶ月もラフマニノフを聴いたというのだから、それはそれですごいことだと思う。「好きなところが描けませんでした。」というコメントがあったが、それに見合っただけの物は描けていたと思います。だって読んですぐにアマゾンに注文しちゃった私のような読者もいるのだから。

 ちなみに、他の曲のCDはまだ集めてません。前にも書いたかもしれないけど、うちにも60タイトルくらいのクラシックのCDはあるんだけど、見事に全部はずれ!全部は無理かもしれないけど気に入ったのから順に(聴かなくても好きな曲というのは読んでいれば分かるものだ)集めていきたいなと。巨匠(シュトレーゼマンのことじゃないよ)の廉価版もいいけど、今回買ったみたいな比較的新しい人の演奏のCDのほうが聴いてみたい、というのもありますね。

 話がどんどん逸れていく……まあ構わないでしょう。

 以下あらすじ、あるいはレビュー(?)。もちろんネタバレ。

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2004.08.02

『THE PINK FLOYD & SYD BARRETT STORY』(BBC 2001,DVD)

(発売・販売:ナウオンメディア株式会社)

 いかにもBBCらしい手堅いドキュメンタリー。シド・バレットの熱狂的なファンなら先日紹介した『クレイジー・ダイアモンド/シド・バレット』と共に手元に置いておきたい。

 あるいは、シド・バレットのファンなのに動いているシドを見たことの無い人にも勧めてもいいかもしれない。

 ただし、ライブ映像を期待すると少々がっかりすることになる。というのも、あくまでもドキュメンタリーなので、映像は切り刻まれて挿入されるに留まっているからだ。

 内容的には本と重複するので割愛するが(もちろん本の方が情報量は圧倒的に多い)、"WISH YOU WERE HERE"の録音中にシドがスタジオに現れたというエピソードは、本よりもずっと生々しく伝わってくる。その理由は言うまでもないが、メンバーに直接インタビューしたからに他ならない。文字だけではどうしても伝わってこない機微が感じ取れるのだ。

 同じ理由で、メンバーのシドに対する思いの大きさもよく伝わってくる。特にロジャー・ウォーターズとデイヴィッド・ギルモア。この二人はずっとシドの影を引きずって行くことになるのだろう。

 ところで、このソフトに対する不満もある。というよりも、私たちはこれとは別のソフトをも欲しているのだ。

 初期フロイドの映像は、私の知らないものも含めて結構あるようで、それらが断片的にドキュメンタリーに使われるのは正しいが、シドのファンが本当に欲しいのは、断片化される前の映像なのだ。たとえそれらの映像の保存状態が多少悪くても、途切れた不完全なものであったとしても。それらが可能なだけ収録されたソフト。

 たとえば、"Interstellar overdrive"の映像は完璧に近いものが存在するし、このドキュメンタリーの冒頭では"Pow R. Toc H."の映像の一部が使われていたし、そのほかにも初期フロイドのメンバーが映っている映像がいくつも使われていた。それらがたとえ断片の寄せ集めのソフトであったとしても、高価だとしても、シドのファンは間違いなく買うだろう。

 音源の方は出尽くした感があるので、映像の方もぜひ何とかして欲しいのだ。それが存在するのだから、不可能ではないはずだ。

 ところで、ドキュメンタリーの中のデイヴ・ギルモアの証言で驚愕すべきものがあって、最後のソロ・アルバム、"BARRETT"に収録されている"DOMINO"という曲のヴァイオリン奏法(ボリュームペダルでギターのアタック音をなくす演奏法)みたいに聞こえるバックに流れるギターソロは、なんとテープを逆回転させてシドがギターを弾いたのだという。もちろん他の誰の耳にもテープを逆に回した音にしか聞こえない。でもシドにはそれがどうなっているか分かっていたらしい。シドに振り回されっぱなしで疲れ果てているギルモアやスタッフの中で、シド自身は自らのサウンドの追求を続けていたのだ……


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 もしかしたら
 わんdaふるわーるどさん
 ちぇるしーほてるさん
 の参考になるかもしれないので、トラックバックさせて頂きます。


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2004.08.01

マッハ!!!!!!!!……感想

 マッハだった。人間技とは思えない、というよりも人間技の極限が表現されていた。エンディングにメイキングが少しだけ流れるのだが、たいへんそうだ。予告編でやっていた脚を炎に包まれながら蹴りを入れる場面とか。確かに、「熱くても、頑張ります!」だ。ワイヤーアクションも早回しなどの特別な編集も加えることもないのに速い!速すぎて見えない。ほんとにマッハだ。その代わりそういうシーンをスローモーションで見せてくれるなど、サービスに怠りはない。

 個人的見解では「エアマスター」を地でいっているといってもいいかも(「エアマスター」については今度書きます)。その意味では信じがたい。

 ストーリーは笑いを取るようなものでもなく、変で笑えるという部分もほとんどない。ちょっと変なところもあったような気もするけど。でも、そんなことはどうでもいい。主人公の超絶的な強さとか運動神経とかアクションを堪能すればいいのだと思う。超絶的場面の出し惜しみ無し。

 ストーリーの骨格は単純だ。「オンバク」という村の守り神の仏像の首が、ドンというその村出身の男に盗まれる。それを奪還するために主人公ティンはドンのいるバンコクへと向かう、というもの。そのバンコクとその周辺でありとあらゆるアクションが繰り広げられる。果たしてオンバクの首は奪還できるのか。まあ、ラストは想像付くと思うけど。

 以下ちょっとネタバレ。順不同だけどごめん。それから公式サイト

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