心霊現象とSSRI――この夏を振り返って
このサイトでやろうとしていることは私のフィルター(広義の「フィルター」とは「A→フィルター→B」という特性を持つもののことで、ここでいうところのフィルターもそれを指している。たとえば自動販売機とか。お金(A)を入れると商品(B)が出てくる)特性を自ら分析する、ということなのだけど、それならひとりでやればいいだろ、言われそうだけど、やってみると分かるけど、誰かに見られているという意識の元で書くのと、「秘密ノート:死ぬ前に焼却処分してしまうような性格のもの」に書くのとではまるで違ったものになってしまう。
これまでいろいろやってきて、後者は私には合わないことがわかっている。露出狂なのだろう。なんて恥ずかしいことを。でも誰かに見られているかもしれないと思いながら書くことはエロティックだし、同時に単純に恥ずかしいことだ。うんこしてるところを見られるみたいに。
それでも、レビューでもなく感想でもなく同時にそうであるような何物かを書こうとやってきたのです。許してやってください。
さて、でもそういうものを書くのにはものすごくエネルギーが必要で、精神的にも体力的にもエネルギーが少なく、かつ神経を病んでいる今、なかなか思うように進まない。ネタはあるのだけど。のだめの10巻が出る前に8巻と9巻の「公開読書」を書き終えることができるだろうか。難しいかもしれない。思ったことをさらさらと書くだけなら楽なんだけどね。実際音楽なんかはそうやって書いている。その方がうまくいく。その代わり、ジャンルによっては書かない。クラシックとか。のだめ読んでてよく分かったことは、クラシック音楽は複雑すぎるし、演奏者の差異を聞き分けるためには実際にコンサートホールに足を運ぶか(コンサートホールでは音の違いは誰にでも分かる)、CDをたくさん聴くしかないのだ。
で、ここまでが前置き。長すぎ。いい加減にしたいと思います。以下が本論です。
・この夏は暑すぎた。終わりに近づいて気温の変動が大きすぎた。それゆえ体調はぼろぼろだ。もっとも夏が終わる頃には毎年ぼろぼろだけど。
・幽霊だかなんだか知らないけど、お盆の頃に取り憑かれたらしい、もしくはそういう妄想に取り憑かれた。最初、夜寝ていてふと目が覚めたとき、隣の居間として使っている部屋(この部屋だ)の中を、いくつかの丸っこいものが飛び交っている気配がした。見たわけではない。気配がしただけだ。それが二日くらい続いたような気がする。
・そしてその次の日、サイドバーの日記にも書いたけど、ベッドの横に人の立っている気配がした。私はそれとは反対側の壁の方を向いて寝ていたので(横向きにならないと眠れないのだ)、見たわけではない。たぶん女の人。少しの間私を見下ろしてから、居間を通って玄関の方へ去っていった。
・ちなみに私にはいわゆる霊感はあまりない。少しはあるみたいだけど。というのも、父親の四十九日法要の日の朝、父親の声に起こされたという経験があるからだ。母親に関しても何かあったけど、忘れた。
でも、こんなの霊感なんてなくてもよくあること何じゃないの?ちなみに私のきょうだいのひとりはもう少し霊感がある。仕事でホテルに泊まったりすると、浴室からすごくヤバイ感じが漂ってくるのを感じたりするそうだ。
・まあ、そこまではよかったのだが、その翌日の早朝、数十回にわたって寝たり起きたりを繰り返し、そのわずかな睡眠の時間のすべてが悪夢だった。「気配」と関係があるかどうかは不明。単に体調が悪かったとか暑かったとかそういうのかもしれない。普段から見る夢の半分以上が悪夢だし。
・ちなみに、今飲んでいるSSRIという薬には、飲み始めに以下のような副作用が起きることがあるという。
セロトニン症候群..興奮・混乱状態、もうろう状態、取り乱す、幻覚、発汗、体のぴくつき、ふるえ、けいれん、発熱。
せん妄、幻覚など..もうろう状態、取り乱す、現実でない人や物が見えたり声が聞こえる、誤った思い込み。
(「おくすり110番」から引用。)
このうち、軽いもうろう状態や体のびくつき、ふるえなどは経験した。発熱はいつでもよくしてるから副作用のせいかどうかわからない。でも、これは初期の段階で出る症状で、すっかり薬に慣れた今となっていきなり、というのもなんとなく解せない。夏ばてのせい?でも去年はもっとひどかったけど、こんなことはなかった。
・これと前後して、友人の掲示板にスパムな書き込みをしたり、電波メールを出したりした。「誤った思いこみ」?
・個人的な見解だが、もし幽霊とか心霊現象というものがあるとしたら、それは脳内現象ではないかと思っている。別ないい方をすれば、何かが脳に「いたずら」をするのだろうと。それが今回クスリのせいだったのか、夏ばてのせいだったのか、その両方だったのか、それ以外の何かだったのかを判断するだけの材料はない。ひとつだけ気になるのは旧盆の時期に集中して起こった、ということである。
・ちなみに、誰かの気配を感じた、という経験は今回が初めてである。そのときは、取り憑いていてもいいよと思ったのだけど、翌日の悪夢の連続にはすっかり参ってしまった。攻撃してきたのかぜんぜん関係ないのかは不明である。
・そして今台風が接近している。関東地方には直接の影響はないが、この、気圧の下がっていく感じは耐え難い……