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2004.08.01

マッハ!!!!!!!!……感想

 マッハだった。人間技とは思えない、というよりも人間技の極限が表現されていた。エンディングにメイキングが少しだけ流れるのだが、たいへんそうだ。予告編でやっていた脚を炎に包まれながら蹴りを入れる場面とか。確かに、「熱くても、頑張ります!」だ。ワイヤーアクションも早回しなどの特別な編集も加えることもないのに速い!速すぎて見えない。ほんとにマッハだ。その代わりそういうシーンをスローモーションで見せてくれるなど、サービスに怠りはない。

 個人的見解では「エアマスター」を地でいっているといってもいいかも(「エアマスター」については今度書きます)。その意味では信じがたい。

 ストーリーは笑いを取るようなものでもなく、変で笑えるという部分もほとんどない。ちょっと変なところもあったような気もするけど。でも、そんなことはどうでもいい。主人公の超絶的な強さとか運動神経とかアクションを堪能すればいいのだと思う。超絶的場面の出し惜しみ無し。

 ストーリーの骨格は単純だ。「オンバク」という村の守り神の仏像の首が、ドンというその村出身の男に盗まれる。それを奪還するために主人公ティンはドンのいるバンコクへと向かう、というもの。そのバンコクとその周辺でありとあらゆるアクションが繰り広げられる。果たしてオンバクの首は奪還できるのか。まあ、ラストは想像付くと思うけど。

 以下ちょっとネタバレ。順不同だけどごめん。それから公式サイト

・最後の戦いの場面でノコギリを両腕で受け止める場面は痛そうだ。でも師匠(なのかな?出てくる時間が短いから顔を覚えられないよ)から村に伝わる薬草を授けられていたのですぐに傷を癒すことができた。ちょっとゲームの回復アイテムっぽい。

・バンコクでは同郷のジョージ(本名は違うんだけどそう名乗っている。本名は……忘れた)と、彼と組んでイカサマをしながら金を稼いで学校に通っている少女ムエと出会うのだが、最初ジョージはティンの金をだまし取ったり協力するのを嫌がったりするのだが、最終的にはオンバク像を守り抜いて死んでしまう。まあそれは仕方ないのだけど、ムエの方は唯一の肉親の姉を殺され、仲間のジョージは死に、独りぼっちになってしまう。エンディングとしてはちょっと可哀想だと思った。

・ドンの仕える密輸組織の親玉コム・タンはオンバクに全く価値を見いださなかった。それなら捨てるとか面倒なことになる前にドンに返させるかすればよかったのにと思うんだけど……あれを持っていたおかげでティンと腐れ縁になってしまったのだから。

・あと、最後に巨大な仏像の首を切断していたんだけど、あれをあの角度で切断したらどう考えたってあの向きに転がってくるでしょう(笑)。作業を中断して的確な判断をすべきだったと思いますが、どうでしょうか>コム・タン

・それと、あの仏像の首をあの洞窟からどうやって出すつもりだったのか。入り口の方が小さそうだから、切断する前に入り口を広げる必要があったのでは?

・それと、いくら何でもあれを密輸するのは目立ちすぎでしょう。というか、ダム工事に使うような巨大なダンプでなければ運べない気がする。

・ティンと戦うラスボス的なムエタイの使い手が最後に注射器を十本くらい胸に突き刺してドーピングする場面は、注射嫌いにとっては「うぎゃ〜〜」という感じだった。

 たくさん突っ込み入れたけど、これも映画を愛するが故。気に障ったらごめんなさい。

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