『ロングシーズン』佐藤伸治著、河出書房新社
ブログの検索にフィッシュマンズの詞、というのが引っ掛かっていたので、これを紹介しておきます。実は私、持ってないんです。でも、こういうの書いちゃったら買わなくっちゃだよね。だいたい、フィッシュマンズのCD全部集めてないし。まだ、ポリドールだけ。でも、マキシとかシングルはまだなんだよね。ポニーキャニオンはこれから。なぜかって?いろんな音楽を聴きたいし、何といっても経済問題。なかなか買えない。廃盤にならないうちに、月に一枚ずつでも買おうかな。
そこでこの詩集というか詞集というかなんだけど、たしか佐藤伸治の書いたすべての詩・詞が収録されているんだと思った(間違ってたらごめん。買ったら確かめてみる)。楽曲はもちろんなんだけど、佐藤伸治の詩・詞の世界に浸ってみる、溺れてしまう、というのはたぶんある人たちにしかできないことだと思うんだけど、もし検索掛けてきた人がそうなってしまっても責任取れないけど(二度と元へは戻れない)、それは此岸にいながら彼岸を思い、彼岸にいながら此岸を思うような(決して「幸福」という言葉は使いたくないので迂遠な表現になってしまっているのだけど)、あるいは今の季節なら考え事をしながら歩いていたら突然金木犀の匂いに包まれていた、というような体験だ。
今の私に書けるのはここまで。買っちゃったら書き加えるね。
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手に入れました
すべての詩・詞に目を通したわけじゃないけど
いちおう大まかな年代順に三つの章に区切られていて
最初から順番に読んでいくのも悪くないかもしれないけど
適当に開いたページに
書かれている詩・詞を読めばそれでいいんじゃないかなって
気もするんだよ
本の最後に
JASRACのシールが貼ってあるけど
これは必要悪?
仕方ないから
JASRACのお目こぼしを願って
帯に書かれている「新しい人」の一部を引用するよ
そうすることは誰にとってもよいことだと
JASRACにとってもよいことだと
信じて
引用するよ。
音楽はなんのために 鳴りひびきゃいいの
こんなにも静かな世界では
心ふるわす人たちに 手紙を待つあの人に
届けばいいのにね
たった四行だけど、きっと誰かの心をふるわせると
信じて疑わない
それから
もしこの本をどこかで見かけることがあったら
どうしても
手に取ってみてください
もしあなたの心がふるえたら
あなたはフィッシュマンズにとらえられてしまうだろうし
もしあなたの心がふるえなかチたら
フィッシュマンズはあなたから永遠に逃れてしまうかもしれない
少し悲しいけど
そうなんだと思う
そしてもし、佐藤伸治の歌
フィッシュマンズの世界に触れてみたいと思ったら
とりあえず
ポリドール時代のベスト
「Aloha Polydor」
あたりを
少なくとも三回は聴いてみてください
もしあなたの心がふるえたら
あなたはフィッシュマンズにとらえられてしまうだろうし
もしあなたの心がふるえなかったら
フィッシュマンズはあなたから永遠に逃れてしまうかもしれない
少し悲しいけど
そうなんだと思う