攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG #21, #22 (11)
#21 EMBARRASSMENT
#22 REVERSAL PROCESS
いよいよ大詰めに近付いてきたが、「不確定要素」によって事態がどう展開するか読めない。時間がないので簡単に。以下ネタバレ。
#21 EMBARRASSMENT
バトーがクゼを追いつめたところでクゼはバトーの弾丸を手のひらで受け止め、ナイフでの戦い、そして結局バトーは足を折られ、鉄パイプを胸に突き刺され、動きが取れなくなる。草薙たちがクゼの跡を追うが、結局偽装船に乗って逃げられてしまった。
クゼがトランクの中身を確かめると、プルトニウムの缶は空で、変わりに鉛がトランクの底に詰められていた。
前回からクゼのやり方に疑問を感じていた青年が9課の飛行機(なんていうんだっけ?)で自爆、イシカワが負傷、機体は破壊された。
結果的に9課は追いつめられてしまう。
クゼの偽装船は海保に発見され、沈められてしまうが、クゼはトランクとともに出島にたどり着く。
クゼの船を攻撃するのとときを同じくして、長崎の街に大停電が発生。
現実にはクゼには難民を指揮することはできなかったわけだし、難民が自らそのような行動を起こしたとは考えにくい、というのが9課と私の考え。というか、ゴーダのシナリオ通りということだ。
#22 REVERSAL PROCESS
個別の十一人が自決した電波塔にプルトニウム爆弾が仕掛けられた。だがわれわれはそれがすでに偽装であることを知っている。クゼはプルトニウムを持っていないのだから。
政府としては、いやむしろゴーダとしてはここで軍を出して難民を排除しようというシナリオだと分かるのだが、プルトニウム爆弾自体は本物だった。出所はどこか? 草薙たちは防護服に身を包んでプルトニウムを持ち帰る。
バトーはゴーダを誘って電波塔の屋上へと上がる。そこで、はっきりとではないが、すべての黒幕がゴーダであるとの前提でバトーはゴーダと話をする。ゴーダが黒幕であることは間違いないが、あとはウイルスを発症したにも関わらず自決しなかったクゼの動き――不確定要素――によって決まってくる。
クゼも難民も沈黙している。
今回ちょっと多忙な中で見たので話の流れとしてどうしてそれが出てきたのか掴みきれていないのだが、クゼが全身義体化する以前に童貞だったということ。
そりゃ、子供の頃に全身義体化したのだから当然だろう。でも、問題はそのことではなくて、クゼを漢字に置き換えると、たぶん「救世」ではないだろうかということだ。救世観音像の救世。「童貞=救世」から思「浮かぶのはイエス・キリストという存在だ。
ゴーダが童貞なのはなぜか?(単にモテないからだとか突っ込まないでくれ。突っ込んでもいいけどさ) 女嫌い?
あの顔のせい? 女嫌いは関係あるかもしれないけど、あの顔は逆にそそる物があると思うんだけど。
「処女=聖性」という考え方は神仏に仕える身にとっては重要なことだが、ある種の特権階級(権力者・金持ち・家柄的な何か)を除いて、処女性というのは江戸時代から現代に至るまで個人的なレベルを超えて問題になることはあまりない。それは西洋から輸入された「処女=聖性」という概念の本質が捉えられる前に家父長制に吸収されてしまったからだ。たぶん。
だから、敢えて処女で無くなることで家父長制に反抗しようとする試みは、必然的に家父長制を強化する。
「童貞=聖性」というのはどうか。神仏に仕える身以外では、童貞であるということは「男」にとって有利な条件とはなりにくい。いっぱんに、それ相応の「数」や「質」の「女」と性交することが望ましい「男」の条件と暗黙のうちに認められてきている(これは日本だけではない。男の権力者たちはたくさんの「女」たちを周囲に侍らさせていた。騎士道のような例外もあるだろうが)。
ゴーダが童貞であることは、たまたまそうであったことが、クゼと重ね合わせられることによって初めて意味を持ったのではあるまいか。それまでは彼の存在理由と童貞であることは何の関係も無かった(ある種のコンプレックスを持っていなかったとは断言できないが、逆にある種の存在理由でもあったかもしれないし、肉体的に性交できないのかもしれないが、その場合、童貞とは言うまい)。
バトーとゴーダの会話の裏にはそういう隠された意味があったのではないかと思うのだが、どうだろうか。
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Comments
バトーと合田のやりとりは神山監督の押井越え宣言なんだって話を聞いたよ。合田が押井守でバトーが神山さん。ってことは…え?押井守って童貞?それってただの暴露だろ。でも結婚しているはずだが…いやそんなことより俺はボーマが童貞だったことに悲しみを覚えたね。どうりで哀愁を感じさせるよ、あいつは。
Posted by: つよ | 2005.02.15 12:05 AM
神山監督の押井越え宣言か。越えて欲しいね。いろんな意味で。
ボーマが童貞だって出てきたっけ? 覚えてないよ。
Posted by: まいまい | 2005.02.15 12:30 AM
だってボーマ感染したじゃん。何話目か忘れたけど。
Posted by: つよ | 2005.02.15 12:42 AM
あ、そういうことか! バトーがキーがどうのこうのって言ってたとき、疲労困憊していて意味が分かんなかったんだよ。
つーことは、自決した連中は全員童貞だったんだ……
Posted by: まいまい | 2005.02.15 01:43 AM
こんにちわ。
押井超え発言だったのか!むむむ。
とりあえずルックスは神山監督の圧勝だな。
(さりげなく、加藤鷹に似てません?笑)
てゆーか#22で、ヘリの中にて素子が爪を噛むシーン。
グローブのまま爪かむ女は、いませんよ!
と、TV画面に向かってつっこんでました。
あと全然関係ないんですけど、
バトー役の大塚明夫さまがご結婚なさったそうで。
あの渋い低音を聴くとよだれが出そうになるくらい好きなので、
ちょっぴり残念。
それにしても、ストーリーも煮詰まってきて、
また次が待ち遠しいですね!
ではでは。
Posted by: nyao | 2005.02.17 04:16 PM
加藤鷹か。
まったく気付かなかったけど、そう言われればなんかそんな気がだんだんして来たなぁ(あ、nyaoさんはじめまして)。
鷹さまを神経質にして腑抜けにしたような感じか。って、きゃらは逆よな。
大塚先生は結婚おめでとう!
Posted by: つよ | 2005.02.22 12:03 AM
すみません、放置プレイ状態で。
神山監督格好いいと思う。押井監督、密かに目が死んでませんか? ルックスよりも何かそこが怖いです。
押井ファンのみなさま、ごめんなさい!
グローブのまま爪を噛むのは私も違和感を感じてました。グローブ破けるだろ?とか。指しゃぶってるんならいいけどグローブは美味しくないと思うけどサイボーグ食も美味しくないらしいからいい勝負なのかもしれない。
Posted by: まいまい | 2005.03.18 12:17 AM