『chasing eva』maple bee
北イングランドの霧の中をさまような音ならこれ。ある種幻想的ともいえるけど、ノイズ、ローファイなどを経た音。歌詞は必ずしも幻想的ではない。幻想的ともいえる歌詞もあるけど。っていうか私の英語力だと歌詞はよく分かんない。
どうしてもケイト・ブッシュを想起してしまうけど、別物だ。
2枚組の大作。小雨降る薄ら寒い日に毛布にくるまって流しっぱなしにするのがいちばんいいかもしれない。
ちなみにmaple beeとはQueen Adreenaのケイティの妹。でもずいぶん違う。ケイティは日本語に訳されたインタビューを読んでも何言ってるかよく分からないけど、maple beeことメラニーのインタビューは読んだことないけど、歌詞を見ても何となく分かる。ケイティはほとんどニルヴァーナにいるけど、メラニーは北イングランドの霧の中をさまよっているんだろう。
あと、ジャケットの写真はなんかすごく怖いんだけど、素顔は普通です。ホクロと鼻ピアスがチャームポイント? webサイトでも見れます。
それと、ギターとか打ち込みとかノイズとかいろんな音を出したりする器用さ。Queen Adreenaのベーシストもやったりしているようだ。Queen Adreenaは基本的にクリスピンとケイティのバンドだから、リズム隊が決まらないっていうか、決定的な人材に巡り会わないからそういうことも起きるのだろう。しかしなかなかのマルチプレーヤーぶり。
で、これが日本で売れるかっていうと、微妙。いきなり二枚組でこれは、ケイト・ブッシュとか聞き込んできたような人でないときついかもしれないし、あるいはそれほど売れないけどそこそこのファンを獲得するかもしれない、というところか。
ある意味、ケイティのような万国共通のイカレた人材ではないので、難しいかもしれない。
でも、北イングランドの湿度とか気温が好きな人にはぜひ聴いて欲しいと思う。夏はいいけど、冬はうんざりするような場所だけどね。
曲目
CD1
01.bell song
02.moth touch
03.turn in
04.hello eve
05.around for eva
06.sun of snow
07.the messenger
08.perhaps perhaps
09.sadness landed
10.city in a belly
11.fit in
12.the messenger video
※Windowsマシン対応。でもファイル形式の変換でマックでも見れると思う。その辺は詳しい人に聞いてください。
CD2
01.rare colours
02.old ties
03.alright(build me a house)
04.this time
05.something
06.what's coming next?
07.state of waiting
08.got her way
09.cocooner
10.the wing
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