ONJO@森下文化センター
江東区森下は朝顔市とのらくろの街だった。来週7月3日が朝顔市。それからのらくろグッズを売ってるお店とか、「のらくろード」という商店街まである。
森下文化センターはその「のらくろード」の途中にあった。
会場ぎりぎりに到着したのだけど、もうたくさん人が並んでいた。でも一人だから何とかなるだろうと思っていたら、やっぱりそこそこいい席を取ることができた。でも、あの演奏なら、会場のどこにいても最高だったろうけど。
ONJOとは「OTOMO YOSHIHIDE'S NEW JAZZ ORCHSTRA」の略だ。大友良英さんはいろんなことやってきてるし、今もやっているから、ユニットとかバンドの名前をいわれてもたくさんありすぎてよくわからない。それに、毎回メンバー違ってたりするし。
今回のライブはONJOのCD発売記念ヨーロッパ―日本ツアーの最終公演。三月だか四月だかあのときはこっちが壊れてたのでいけなかったし、カヒミさんや浜田さんのライブチケットはあっという間に完売だしで、今回を見逃すことは意地でもできなかった。
えーと、実はまだCD聴いてないんですが……最近なかなかパワーが足りなくて。未読本や未聴CDが山積してる。
でもたぶんそんなの関係ないやと思って出掛けたんだけど、やっぱり関係なかった。微(美)音から爆音まで。どうしてジャズオーケストラなのに爆音が出せるのか。ONJEだったと思うけどやっぱり爆音出してたけど、今回目の当たりにして、その秘密はますます謎に包まれてしまった。単にでかい音出せば爆音になるってものじゃないからね。電気を使った楽器や装置は確かにあったけど、それはサイン波だったりよくわからないノイズだったりセミアコのギターで、あとはリズムセクションとホーンセクションとビブラフォン……と言いきれないんだけど。不思議な楽器が登場したりもしてたし。
ほとんど暴力的な爆音を出すバンドでウイスパー・ボイスのカヒミ・カリィが歌ったり朗読したり。
ひと言でも二言でも三言でもいくら言葉を連ねても説明しきれない。
ただ、個人的にはあのライブを聴いたことで、今世界中で活動しているパンクバンドのほぼすべてが存在価値を無くした(遠藤ミチロウは別)。ジョニー・ロットンの言ったことは本人が何も考えていなかったとしても、やっぱり事実だった。
どんなパンクバンドよりもパンキッシュ。あ、パンクなファッションとかとはまったく次元の違う話だから(次元が違うというのは単に比較不可能というだけの意味)。そしてジャズ。プログレッシブ(「プログレ」とは関係ない)。
あの場に居合わせた人たちは本当に幸福だったと思う。
大友さんの日記もぜひ読んでください。トラックバックはちょっと恐れ多いのでパスさせてください。
ひとつだけ悲しかったのは、私がばてばてで音楽に付いていくのにかなり苦労したということ。体力使い切りました。で、翌日寝込みました。