『NANA(1)』矢沢あい、集英社
なんか、映画もマンガも歌も全部ブレイクしているとかで、とりあえず読んでみる。小説のヒットはロクなのがないけど(個人的嗜好だからね)、マンガはそうでもないので。ましてや少女マンガ系は。
で、とりあえず一巻だけゲット。以下ネタバレ。
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前半と後半に分かれていて、それぞれ別人のナナが登場。共通するのはどちらも地方に住んでいて、東京に憧れていること。
正直に書けば、前半のお話はちょい辛かった。出来が悪いとかじゃなくて、この手のタイプの恋愛ものが苦手なだけ。あるいは年齢のせいもあるかもしれない。そいえばハチクロもだめだったんだよね。あれは斜め読みして挫折した。
念のために書いておくけど、あくまでもここで書いているのは感想だからね。批評じゃないよ。感想と批評の違いが分からない人は自分で調べて。
後半の方は割と素直に読めた。部屋の一部が楽器の魔窟と化しているような私だからかもしれない(ギター一本とタバコってタイプじゃないんだよ、わたくしは。モノに埋もれるのが好きなんだろな。ちなみにギターもベースも持ってるし、両方弾けるし、弾けない)。
バンドやってる友人に聞いたところ、バンドってのはなかなかどろどろしてて、居酒屋とかで打ち上げしているときにうっかりトイレにでも行こうものなら何言われるか分かったものじゃない世界らしい。
もちろんこの漫画はそんな世界を描こうとしているわけじゃないので、これでOKだと思う。
で、どちらの「ナナ」についても言えることなんだけど、私のように生まれてこの方東京以外に住んだことのないヤツにはたぶん根本的に理解できない部分があるのだろうということ。もちろん東京に憧れもないし、(申し訳ないけど)大自然に囲まれた地域にもあまり惹かれない。
私が東京に執着しているとしたら、東京以外の場所で生きていくのが困難だから。そのことだけは熟知している。別に郷土愛とかそういうものじゃない(過去において幻想の「郷土」を見出そうとしたことはあったけど、見出したのはまったく別のものだった)。
で、たぶん二人の「ナナ」と対極的な立場にあるのがあるバンドで(名前を書くと殺されるので書かないけど)、たぶん、東京に生まれたときから住んでいたとか、「故郷」を肯定的にも否定的にも感じたことのない人だけが、その根本を理解できるんじゃないかと思っている。
東京のいいところは、根本において誰も受け入れないところだ。東京をたんなる出身地じゃなくて「故郷」だと思い込んでいる人は、たぶん東京に住んでいない。そういう場所もあるけれど、それは東京としては異質な場所で、その地名を具体的に上げられるような場所だ。
東京はむしろ、線路や道路によって規定される(たとえば環七の内側とか外側とか)。
ちなみに私がいちばん東京らしいと感じるのは、山手線の外側から環八の内側までだ。そこでは誰も受け入れられない。
だいぶ話がずれてしまったが、「地方―東京」という対立の他に、「『(名前のある)東京』―東京」という対立もあるのだ。
で、私は前者については根本的に理解できないと思うのだが(理解できると言ったら無礼だろう)、後者に関しては熟知しているということ。
とりあえず1巻を読んだだけじゃよくわからない、というのが正直な感想。とりあえず3巻くらいまで読んでみないとダメかもしれない。
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