「貧困層」比率先進国2位 OECDの対日審査報告
ヤフーヘッドラインから。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060720-00000075-kyodo-bus_all
バカな芸能人が何やったとか、殺人事件とかそんなのばっかりに目くらましされて、こういう重要なニュースは誰の目にもとまらないで流されていってしまう。それはバカなことをやった芸能人よりも愚かな行為であり、恥ずべきことであるはずである。犯罪ではないけどね。
もしこんな辺境のサイトのこの記事を読んでしまったあなただって、いつ貧困層になるかもしれないし、もしかしたら真摯にこのニュースを受け止めて、何もかも諦めてしまっっているのかもしれない。
でも私たちは怒るべきなのだ。誰が悪いのか。自明だが、行政が悪いのだ。無能なのではない。わざとそういう構造を作り出しているのだ。いや、たぶん何らかの理由で黙って見過ごしているのだ。
推測に過ぎないが、本気で貧富の格差是正に危機感を抱いている政治家、官僚は何人いるのだろうか。三人くらいかもしれないし、誰もいないかもしれない。
そして私たちは現実を忘れるために安酒を飲み、その日暮らしを続けることになるかもしれないし、すでにそうなのかもしれない。
トンデモ本『国家の品格』ではこういう日本の恥部を暴き出すべきだったのだ。それがただのオナニズムに走ってしまっているところがあの本のダメなところだ。
本当の恥を見なかったことにして自慰行為に耽り続けることのどこに「品格」があるのかよく考えて欲しい。私たちはオナニズムに逃避することによって対外的なことを抜きにしても恥ずべき国家であることを承認しようとしているのだ。
明日は我が身、とはよくいったものだと思う。ちなみにわたくしはボーダーラインあたりをさまよっている。上に行くことはまずない。