初体験
久しく何も書かなくなったらさぶろうもさぼって何も書かなくなったので、たまには。
今日は胃カメラ初体験をしてきました。ひと月ほど前に珍しく胃が痛くなったのですが、神経科の主治医に相談すると、近所に腕のいい内科医がいるから、そこへ行ってみてもらうといいといわれました。
ごまかせない性格なので、クソマジメに胃カメラを飲むことにしました。以前なら胃カメラを飲むくらいなら死んだ方がましだとか思っていたのですが、最近はこれも体験、とそういう流れで。
夕べはほとんど眠れませんでした。結局怖かったのです。反射がとても強いので。歯医者その他でトラウマになるような経験をたくさんしてきているし。
で、なぜか朝六時頃に眠れちゃって、そのあと目覚ましを掛けておいた七時台にゆっくりと起きたはずなのですが……ゆっくり、というのは飛び起きると目眩がして転倒するという事故を何度か起こしているので、慎重になっていたのですが、目が覚めると九時を過ぎていました。ちょうど医者から電話が掛かってきて、診察時間の合間を縫ってやってもらうことにしました。
空は真夏のよう。でも少し冷たい。紫陽花が雨を待っています。しおれない。湿度が低いのか、歩いていてそういう辛さはありませんでしたが、何しろほとんど寝てない、食べてない(検査の十二時間前は水を含めて一切飲食禁止)、着いたら財布の中が空っぽでATMから引き出しに。
紫外線が強いので、もちろん長袖です。今年は日傘が欲しいと思っています。
九時に予約してあったのが十時前になったのでお昼過ぎになるかなと思ったら、十一時頃に検査することになりました。
注射するのかと思ったら、口の中の洗浄と、あとは麻酔薬(喉の奥の方に五分間くらい溜めておくのだけど、味とかそういう問題じゃなくて吐きそうになる。この辺からしゃべることを禁止される)。
その後余計な薬剤をすすいで、ベッドに横たえられます。マウスピースを嵌められてからは実際問題引き返せない世界なのでありました。
当たり前ですが、麻酔を掛けても喉頭部に異物を挿入されるわけですから、身体が勝手に反応するし、トラウマを持っているしで、時間的には二分とかそんなもんでしょうが、地獄を見ました。
でも、喉もと過ぎれば何とやらで、内視鏡の先端が胃に到達する頃には身体の力も抜けてきて、自分の胃の中を見ることができました。
食道はもう過ぎてしまったので見られませんでしたがきれいだったそうです。
胃の上部はよく見るようなきれいな状態でした。粘膜に覆われて、健康そうです。
胃の下部がなんとなく赤く腫れていました。少し炎症を起こしていて、治りつるある状態らしいです。あと、点々と出血したあとがありましたが、これは短期間のストレスによって起こるものだそうです。
十二指腸は特に問題なかったそうです。
最後にサンプルを採って終了です。
お世辞かもしれないけど、うまい方だと褒めてくれました。そのひとことでトラウマがなくなるのですよね。そういわれれば、今後また何かで検査をしなければならないとき、多少の躊躇はあっても踏み出せます。医療関係者には、バカみたいと思うかもしれないのですが、ぱりっとスーツを着こなした人であってもそういうひと言を書けてあげて欲しいと思うのです。検査のトラウマは、寿命を縮めます。
しかし、マウスピースの強度はすごいですね。